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自動巻腕時計と日本の腕時計の誕生

皆さんは自動巻腕時計を御存知ですか。この自動巻腕時計という言葉を聞いたことが有りますか。ここではまずその自動巻腕時計について紹介することにします。
この自動巻腕時計の仕組みは、時計内部に半円形の錘（ローター）が組み込まれていて、装着者が腕を振ることによって錘が回転し、そして腕時計の動力であるぜんまいを巻き上げるものになっています。錘を仕込んだ自動巻機構自体は懐中時計用として1770年に既に発案されていましたが、もっともこの自動巻の構造は、ポケットに収まった安定状態で持ち運ばれる懐中時計よりも、寧ろ手首で振られて慣性の働きやすい腕時計に、より馴染む技術でした。
世界で最初の実用的な自動巻腕時計となったのは、イギリスのジョン・ハーウッドが開発した半回転ローター式と呼ばれる構造であり、1926年にスイスのフォルティスから発売されました。それに続いてより効率に優れる全回転式ローター自動巻が、スイスのロレックスで1931年に開発されました。ロレックス社は「パーペチュアル」の名でこの腕時計を市販しました。これはオイスターケースと呼ばれる時計の防水機構と共に、腕時計メーカーとしてのロレックスの名を広めました。現在世界的な腕時計のブランドとして知られるロレックスですが、これが飛躍のきっかけでした。そして現在の腕時計では、所謂全回転ローター自動巻の腕時計が一般化しています。
自動巻腕時計にも色々有ります。自動巻腕時計の多くは竜頭を用いてぜんまいを手巻きするといった事も出来ますが、また腕時計の構造を簡素化する目的で自動巻専用の腕時計としたものも有ります。また自動巻の腕時計の場合、装着されている限りぜんまいの力が常に十分に蓄えられているため、手巻き式の腕時計に比べてその精度が高くなる傾向が有ります。また腕時計を身に付けていない場合には、ワインディングマシーンと呼ばれる機械にセットしておくことでぜんまいを巻き上げる事が可能です。実際に機械式腕時計の収集家が、この種の装置を用いる例が見られます。
ここまでは世界の腕時計の歴史、その発展について紹介しました。それでは日本における腕時計の歴史は、一体どのような歴史を歩んだのでしょうか。ここからは日本の腕時計について紹介していきます。
日本では1913年、服部時計店が日本で国産初の腕時計「ローレル」を発売しています。そして二度の世界大戦を経て第二次世界大戦後、日本の時計技術は着実に進歩していきました。そして何時しか腕時計はカメラと並ぶ主要な輸出商品となりました。1955年には国産初の自動巻腕時計である「セイコーオートマチック」が発売されました。そしてその後も「グランドセイコー」、「シチズン クロノメーター」等、スイス製に匹敵する精度の高い国産時計が登場しました。少々年配の方々でしたら、これらの腕時計の名前は幾分懐かしく聞こえるかもしれません。そして1964年には、東京オリンピックの公式計時機器として、初めて海外腕時計メーカーの製品を抑えて、日本を代表する腕時計メーカーであるセイコーの時計が採用されました。セイコーは電子計時を採用し、そしてオリンピックで初めて計時に関してのノートラブルを実現しました。これを契機に、日本製の腕時計が世界的に認められるようになっていきます。

皆さんは日本の主な腕時計メーカーを御存知でしょうか。皆さんもすぐに幾つかの代表的な日本の腕時計メーカーの名前が挙がるか、と思います。ところで日本の主要な腕時計メーカーは、電子計算機分野から参入したカシオ計算機を除くと、全て元々は懐中時計や柱時計の分野から参入した企業です。例えば皆さんもよく御存知の腕時計の大手ブランドであるセイコーとシチズン時計、それにカシオが有ります。それからその他、オリエント（吉田時計店）が業績不振から、現在はセイコーエプソン傘下にて存続しています。また嘗てはタカノと呼ばれる日本の腕時計メーカーが1957年から腕時計生産を行っていました。ですがこのタカノは日本の中京圏に企業の本拠があった為に、1959年の伊勢湾台風で大被害を受けて業績が悪化し、1962年にリコーに買収されました。 $q." -rt","count" => 3,);//←※リツイートを除く。表示件数：3件。 echo "\n\n"; ?>

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最終更新日:2016/4/27